「2月12日以降、あなたの商品ページのレビューがごっそり消えるかもしれません」
なんて言われたら、ドキッとしませんか?
でも、ご安心ください。これは決してネガティブな変更ではありません。正しく理解して、きちんと準備すれば、むしろ顧客満足度の向上と返品率の低下につながる、ポジティブなアップデートです。
今回は、2026年2月12日から順次適用される「商品バリエーション間のレビュー共有」の変更について、Amazon出品者のみなさまが「今すぐやるべきこと」を、どこよりも分かりやすく解説していきます!
なぜ今、レビュー共有のルールが変わるの?
そもそも、なぜAmazonはこのタイミングでルール変更に踏み切ったのでしょうか。Amazonの公式発表には、こう書かれています。
購入者がより十分な情報に基づいて購入を決定できるように、バリエーション内の商品全体でレビューを共有する方法を変更します。
背景には、現状のレビュー共有の仕組みが抱える問題点がありました。
例えば、同じ商品ページに「ハイエンドモデル」と「廉価版モデル」がぶら下がっているとします。購入者は「ハイエンドモデル」のつもりでレビューを読んだのに、実はそれが「廉価版モデル」への評価だった…なんてことが起こり得ます。(というか、結構あります)
今回の変更は、こうしたレビューのミスマッチを防ぎ、購入者が正しいレビューを読み、納得してカートに入れてもらうための、いわば「お買い物体験の最適化」が目的なのです。
出品者にとっては、一見レビュー数が減ってしまうように見えるかもしれませんが、長期的には「商品の実態に即したレビュー」が集まることで、返品率の低下や低評価レビューの抑制といったメリットが期待できそうです。
✅ 具体的に何が変わるの?
今回の変更の核心部分です。ズバリ、こう変わります。
【これまで】
とりあえずバリエーションとして登録されていれば、機能や仕様が違っても、すべてのレビューが共有されていた。
【2月12日以降】
機能性に影響しない、ごくわずかな違いしかないバリエーション間でのみ、レビューが共有される。
つまり、「著しく異なるバリエーション」と判断された商品のレビューは、同じ商品ページに表示されなくなります。
✅ レビューが「共有される」VS「共有されない」境界線はどこ?
「わずかな違いって、具体的にどこまでがOKなの?」
そんな声が聞こえてきそうですね。Amazonは例を挙げているので、それを見ながら確認していきましょう。
👌レビューが共有される商品例
色や柄が違うだけのTシャツ
→ 「見た目が違うだけ。商品の性能は変わらないよね?」
3段と5段の棚
→ 「棚としての機能は同じ。段が違うだけだよね?」
250mlと500mlのシャンプー
→ 「量は違えど、中身の配合は同じでしょ?」
レモンと無香料の洗浄剤
→ 「香りは二の次。洗浄能力に影響はないよね?」
⚠️レビューが共有されない商品例
16GBと32GBのRAMを搭載したノートPC
→「スペックが違うと性能が変わる。これは別物だよ」
700Wと1200Wの電子レンジ
→ 「パワーが違うと調理時間も変わる。体験が違うよね」
チョコレート味とバニラ味のプロテイン
→ 「味は購入の決め手。チョコの評価でバニラは判断できないでしょ?」
初心者用と上級者用のゴルフクラブ
→ 「ターゲットユーザーが違うんだから、評価も分けるべきだよね」
詳しくはこちら
レビュー共有ガイドライン(セラーセントラルに遷移します)https://sellercentral.amazon.co.jp/help/hub/reference/G74DLBUEHT5GY88C
ポイントは「その違いが、商品の”中核機能”や”顧客体験”に影響を与えるかどうか」です。
特に注意が必要なのは、家電製品のスペック違いや、サプリメント・食品のフレーバー違い、アパレルのフィット感の違いなどを扱っている出品者です。これらの商品は、レビューが分離される可能性が高いと考えられます。
✅ いつから始まる?段階的実施のタイムライン
この変更は、一斉に始まるわけではありません。
実施期間
2026年2月12日 から 2026年5月31日 まで
実施方法
商品カテゴリーごとに段階的に実施(ここがポイント)
事前通知
出品商品に影響が出る30日前に、Amazonからメールでお知らせ
「ある日突然レビューが消えた!」なんてことにはならないので、ご安心を。ただし、メールは見落とさないように注意しましょう。
✅ 今すぐやるべき!3つの準備
「じゃあ、私たちは何をすればいいの?」
お待たせしました。ここが一番大事なパートです。今から取り組むべき準備は、大きく分けて3つです。
1. 全在庫の「バリエーション設定」を総点検!
まずは「全在庫の管理」ページを開いて、自社の商品が正しくバリエーション設定されているかを確認しましょう。
ありがちなのが、「色違い」なのにバリエーションテーマを「数量」で登録してしまっているようなケースです。商品の実態と設定がズレていると、今回の変更で思わぬ影響を受ける可能性があります。
今一度、全商品の設定を見直してみてください。
2. 影響を受けそうな商品をリストアップ!
先の比較を参考に、自社の商品の中でレビューが分離されそうなものを洗い出してみましょう。特に、以下のような商品を扱っている場合は要注意です。
家電・PC関連
スペック、電力、モデル、世代が異なる商品
食品・サプリ
風味、成分、配合が異なる商品
アパレル
フィット感、素材、デザインが異なる商品
消耗品
香りが主目的となる商品(香水、アロマオイルなど)
3. 分離後のレビュー対策を検討!
レビューが分離されると、一時的に各商品ページのレビュー数が少なくなる可能性があります。その場合、分離された各商品ページで、改めてレビューを集める施策を検討しましょう。
例えば、Amazon Vineプログラムの活用(レビューが30個未満なら)や、購入者への丁寧なフォローアップなどが考えられます。
✅ よくある質問
最後に、これを読んでいる出品者様から寄せられそうな質問に、先回りしてお答えします。
Q1. レビューが減ったら、売上が下がるんじゃないの…?
A1. 短期的には影響が出る可能性はゼロではありません。しかし、長期的に見れば、より正確なレビューが購入者の信頼を高め、結果的にコンバージョン率の向上と返品率の低下につながります。まさに「急がば回れ」ですね。
Q2. 変更後にバリエーションテーマを修正したら、レビューは元に戻る?
A2. はい、その通りです。Amazonの発表によると、「変更が有効になった後にバリエーションのテーマを更新する必要がある場合は、対象商品に対してレビューが再共有されます」とのこと。もし設定ミスに気づいたら、慌てず騒がず、修正しましょう。
Q3. とりあえず、何もしないで様子見でも大丈夫?
A3. 30日前にメール通知が来るので、それから対応しても間に合わないことはないでしょう。しかし、いざという時に慌てないためにも、今のうちから自社商品の状況を把握しておくことを強くオススメします。備えあれば憂いなし、です!
まとめ
今回の「バリエーション間レビュー共有」の変更は、一見すると改悪に思えるかもしれません。しかし「購入者にとって、より誠実で、分かりやすい売り場を作る」という、Amazonの明確な狙いがあります。
これまでは当たり前だった強引なバリエーション組みによる「ズルい」が少なくなることを願ってます。
今回のコンテンツはいかがでしたでしょう?
実は、ウェルボンのメンバーも「運用商品のバリエーション設定、大丈夫だっけ?」と心配になっています。
出品者様と一緒に、この変更に向き合っていきたいと思います。一緒に頑張りましょう!
ちなみに、Amazonカスタマーレビューでキーワード検索する方法や評価順に並び替える方法もご紹介します。
サクラレビューの見分け方も解説されているのでご参考になるかと思います。
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執筆者
齋藤 英一|株式会社ウェルボン 取締役
印刷会社・外資系広告代理店・在外公館等を経て2009年ウェルボンへ。東京支社立ち上げと共にデジタルマーケ領域を牽引し、SNS→Amazon運用支援で250社超をサポート。近年はAmazonふるさと納税で自治体も支援。「Amazon運用に悩むすべての方をサポート」が信条。
